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2019/10/16 01:14 |
睡眠時無呼吸症候群の有病率
1980年代以降は、全世界的にこの病気(睡眠時無呼吸症候群)の病態・有病率・治療についての研究が活発に行われています。欧米での調査結果によると、成人男性での有病率は2〜4%前後、女性ではその3分の1〜2分の1程度と考えられています。

男女合わせると、
2%弱の数字が予測されます。この数字から判断すると、先に述べた常習性いびきの7分の1〜6分の1程度が睡眠時無呼吸症候群であると推測されます。


この病気の有病率には人種差があり、アジア人の顔面頚部骨格の特性(欧米人に比べて顔面の奥行きが狭い)により、咽頭が詰まりやすくなっていて、同じ程 度の肥満度だと欧米人に比べてアジア人の方が無呼吸症の重症度が高いという意外な結果が出ました。もっとも、
睡眠時無呼吸症候群のきわめて重要な危険因子である肥満者の数は、欧米人の方が多いので、有病率をトータルでみると、アジアと欧米では同水準にあるといえます。


本症候群の
中核症状ならびに主たる合併症となるのは、過眠症状 (昼間の眠気)と、高血圧心血管系合併症と、耳鼻咽喉科学的な上気道形態の問題です。このため、睡眠時無呼吸症候群に関する治療は、眠気の病気を診療する精神科・神経内科領域、呼吸器・循環器内科領域、耳鼻咽喉科領域で発展してきました。

全米で現在数百を数える睡眠障害の診断と治療を行うセンターでは、各科領域の医師が協同するかたちで、この病気の診療にあたっています。わが国での
睡眠時無呼吸症候群診療の発達は欧米に比べてやや遅れましたが、一般での認知が向上するにつれて専門医療機関の数が増えています。

しかし、この病気は眠っている間に起こるので、患者さんが自分自身で気付くことは極めて稀であり、その多くが
見過ごされているケースなのではないかと思われます。診察の動機のほとんどは、配偶者・家族による気付きに負っているわけです。睡眠時無呼吸症候群で正確に診断治療が行われている症例の数は、この方面の医療の進歩しているアメリカにおいてさえ、全症例のほんの一部に過ぎないといわれています。

もし、日本人の
2%睡眠時無呼吸症候群だと推定すると、250万人以上の患者さんがいることになります。仮にその7割が軽症でそれほど積極的な治療を要さないとしても、残り3割、中等〜重症に属すると思われる75万人は治療が必要ということになりますから、専門医療機関の数は、もっともっと沢山必要でしょう。

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2007/08/14 23:27 | Comments(0) | TrackBack(0) | 睡眠時無呼吸症候群の有病率

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